【ねじ曲げられたバリュー投資】
2003年あたりにバリュー投資の一角に「不動産流動化セクター」なるものが現れ、
「不動産流動化とマンションセクターを買わない者は、バリュー投資家に非ず」
とまで豪語する教祖が数多く登場しました。
その代表格の銘柄が「ダヴィンチ」。(もうひとつは、「フージャーズ」でした。)
彼らの主張は
「何も考え無くてもいい。ただ黙って買っていれば儲かる。」
「信用取引目一杯で買おう!」
などという、とても投資の原則から外れたことを喧伝し、さらにそれを支援する投資家がブログにリンクを張り、彼らのサイトに誘導をしていました。
その後、彼らはどうなったか?
教祖達は消え去り、支援していた投資家達も今はリンクを外しているようです。
ただ、犠牲になった個人投資家の損失額は相当なものになったことでしょう。
その筆頭銘柄であった、ダヴィンチが今沈みかけています。
【黄昏の不動産ファンド、国内最大手ダヴィンチが窮地に】
国内最大手の不動産ファンド、ダヴィンチ・ホールディングスが窮地に立たされている。2009年度決算で263億円の最終赤字を計上、110億円の債務超過に転落した。ピーク時は1.5兆円近くの資産を運用していたが、不動産市況の激変に対応できず1076億円もの棚卸資産評価損を計上した。
すでに昨年9月には、約2000億円で取得した「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」(オフィス部分)を担保にしたノンリコースローン(非遡及型融資)がデフォルト(債務不履行)し、銀行主導で売却。事前に売却や融資を各方面に打診していたが、誰も相手にしなかった。
1430億円で取得した「芝パークビル」も期日返済されず、返済猶予期間に入っている。売却を持ちかけられた関係者は「とても価格が釣り合わない」とニベもない。「ダヴィンチ芝公園」など中小物件でもデフォルトが広範囲に発生しているもようだ。
■金融環境の激変が直撃
ダヴィンチの不動産ノンリコースローンのLTV(担保掛け目)は、メザニン(信用力の劣る債務)も含め80~90%の水準。高いLTVで資金調達し、大型物件の入札に参加。高値で次々と落札してきた。
金子修社長は08年前半まで「相対(あいたい)で(安値で)買っている暇などない」「サブプライム危機は終わりに近づいている」と強気の姿勢を崩さず、戦線縮小が大幅に遅れた。
頼りにしてきた外資系投資銀行の大半も撤退した。邦銀は不動産融資に関しては選別姿勢を続け、とりわけニューマネーの供給には二の足を踏んでいる。融資条件も従来、LTVは物件評価額の70~80%だったが現状は50%台。
都心部の地価も最大半値に下がる中では、借り換え時の資金調達額は激減し、エクイティやメザニンの毀損は当たり前。取得、売却、債務借り換えとも八方ふさがりの中、保有不動産の評価額下落とデフォルトを見守るだけだった。
今後も「国際赤坂ビル」(取得価格約1000億円)、「虎ノ門パストラル」(同約1150億円)など大型物件が返済期日を迎えることになる。債務借り換えの成否は不透明と言わざるをえない。
ファンドだけでなく、本体自体も投資損失などから苦境にある。コミットメントライン(銀行借入枠)を設定してきたBNPパリバ証券の系列会社は返済期日を9月まで6カ月間延長したが、これも三菱東京UFJ銀行をアレンジャーとする協調融資の返済期日延長を条件としたものだ。
ダヴィンチは新スポンサー獲得を表明しているが、不動産ファンド運営会社で法的処理前にスポンサーが現れたケースは少ない。隆盛を誇った行く末は渾沌としている。
(石川正樹 =週刊東洋経済)
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100312-00000000-toyo-column
【投資の原則:借金で投資をするな】
バフェットの格言の中に
「借金で投資をするの、ハンドルにナイフを立ててて運転するのと同じだ」
というのがあります。
この10年の投資経験で、この格言を私は実体験を通じて痛感しています。
株式投資だけではなく、企業経営についても同じです。
原理原則を守りぬくこと。それが普遍性を生み出すことに繋がります。
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